「苔」っていうとジメジメ、シットリのイメージがあり、ついつい水をあげたくなってしまいます。
実は、それが失敗の原因です。まずは苔の状態をよく観察してみてください。
水やりのタイミングとコツをつかめば元気な苔玉を育てることが出来ます。
まず目で見て苔が白っぽく乾燥している。苔を触ってみてカサカサしている。苔玉を持ち上げたら軽い!
そうなると水やりのタイミングです。触った際まだ湿っていたらあと1日待ってみてください。
苔玉の中まで水がしっかり届くように水の中につけます。ブクブクと沈んだら中まで浸透した合図です。
苔玉を取り出したら軽く水を切ってお皿の上に。お皿にはたくさんの水を溜めないようにします。
このように水やりのタイミングを見て、常に水を含んでいるより、乾いてから水を与える。メリハリが大切です!
日陰で育つイメージの苔ですが、実は逆です。 日光に当たることによって緑色のふかふかした苔に成長していくので、
日光がよく当たる室内の窓辺に置きます。 それと時々窓を開けて風に当ててあげます。
窓が開けられない場合は2〜3日ごとに屋外に出して外の空気に触れさせましょう。
閉め切った室内の場合、季節にもよりますが、特に真夏は高温になり蒸れやすいので注意が必要です。
真夏に数日間、家を留守にする場合は窓際を避けてできるだけ熱のこもらない場所に置き、苔玉の4分の1程度
つかるぐらいの水を張った入れ物にいれておきます。この間は常に水に浸かった状態になっていますので、
この後はできるだけ早く外の風に当て、すこし乾かし気味にして下さい。
冬の場合は皿に少し水が残る程度で、あまり冷えすぎない部屋の中に置いて下さい。
植え込まれた植物によっては、剪定をして形を整えるもの、葉を間引いたり摘み取ったりするもの...とお手入れ方法はさまざま。
植物によっては、冬になると落葉するものもあります。
ですが、春になると新芽が出て、夏になると青々とした緑、四季折々の変化を楽しむことができます。
苔もまた成長して味がでてきます。年々形を変えていく姿をお楽しみいただけたらと思います。